ショートステイで働く人の中には、介護に関する資格を持つ人が少なくありません。例えば、介護福祉士やヘルパー1級2級といった資格を持った人、中には看護師の資格を持った人もいるのではないでしょうか。しかしながら、資格がなければショートステイで働くことができないと言うわけではありません。無資格でも仕事をすることはできるのです。ショートステイの仕事で求められるスキルの一つが、介護ということはわかりますが、必ずしも重度な介護を必要としない人もいます。また、介護が必要ではあるけれど、自立心の高い利用者も少なくありません。そのため、誰もが介護を求めているというわけではないのです。働くうえで一番必要なスキルは、利用者が何を望んでいるのかということに気づく能力と言えます。

例えば、コミュニケーションをとるときに利用者の希望がわかることがあります。ただし、麻痺や認知症があると会話がスムーズにできると限りません。その場合は、臨機応変に対応することができるコミュニケーション能力というのも必要になります。さらに、ショートステイでは利用者が住み慣れた自宅とは異なった環境に置かれるため、強い疲労感が出たり不安になったりと、体調や精神面で変化が起こることがあります。これらは早めに対処することが求められます。したがって、利用者の小さな変化に気づくことができるということもショートステイの仕事では必要なスキルと言えるでしょう。