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私が運転免許を取得したのは大学2年生のとき。車社会の地域に住んでいましたが家は駅に近いし、付近にある程度のお店は揃っていたので特に不便を感じることなく、ペーパードライバーのまま新社会人となりました。

入社先は自然豊かな山・畑の中にある老人ホーム。始発が早番に間に合わず施設からおよそ電車で5分程のところで一人暮らしを始めました。最寄駅から施設までは山道を徒歩10分程。夜は街頭もまばらで店などはもちろん無し。(というか民家も無し)徒歩で通勤するのは職員およそ50人の中で私ただ一人でした。

その物珍しさ&不憫さに同情して退勤が被った先輩方が送ってくれたりもしたのですが、超人見知りの私にとっては、ありがたい反面とても緊張する帰宅の時間。もちろん先輩や上司から「危ないから早く車買いなさい!」と言われるし私自身も不審者に襲われても誰も助けてくれない&送ってくれる先輩方に申し訳ない…という気持ちから、社会人2か月目にして「車」を「ローン」で購入するという一大決心に至ったのでした。

まだお給料もそんなにいただいていないし、学生時代の貯金は引っ越し費用でほとんど0。そんな私がよくローンを組めたな、と今更になって思います。勤め先の老人ホームは過疎化が進んでいるその地域ではかなり有名な法人だったので、そのネームバリューで審査を通過したのかもしれません。

ちなみに40万ほどの軽自動車を1年ローンで購入しました。(ボーナス有)社会人もうすぐ2桁目の現在になってみれば、車にしてはかなり可愛い金額ですが当時23歳貯金0の新社会人にとっては本当に大きな買い物でした。

購入時は「ローンなんて組んでしまった…払いきれるだろうか」と不安な気持ちもありましたが、「自分の車を持つ」という大人の階段を一つ上がるような経験になんだか少し誇らしい気持ちになりました。

結局その勤め先は体調不良により1年で退職。実家で静養したのち次の勤務先への通勤手段としておよそ2年ほど使用した後、車検をきっかけに手放しました。下取り時に、かなり古い型なので中古車としてはもう売り出せない、とディーラーから告げられた時は少し悲しい気持ちになりました。

しかし約3年間ペーパードライバーの無謀な運転に付き合い、時には擦られ時にはぶつけられても不具合無く走ってくれたその車にはとても感謝していますし、携帯の思い出フォルダにしっかりと収めた写真を見ると当時の色んな思い出が蘇ります。